ご自身のバイクをみなさん愛しておられる事でしょう。
そんなバイクが朝起きて無くなっていたらどうしますか?
ツーリング先で無くなっていたらどうします?
考えただけでもゾッとしますよね?
どんなバイクが狙われる?
日本では平成25年の統計によると1日に140台ものバイクが盗まれています。
そのなかでも、群を抜いて盗難率が高いのが、スーパースポーツ、いわゆるSSです。
リッタークラスのSSは海外でも人気があり、盗難された後に輸出すれば海外で販売しやすいようです。
さらにハーレーなども今では盗難率が高いようです。
最近では、ホンダのPCXの盗難が非常に増えており注意をするようにとアナウンスされています。
プレミア価格になっている旧車などはいつの時代にも注意が必要です。
こうやって考えると、どんなバイクでも盗まれる可能性があるって思いませんか?
盗まれやすい時間帯がある。
よく言われていることですが、バイクが盗まれやすい時間帯があるようです。
「午前0時から午前4時」
これは、盗む側のゴールデンタイムです。
多くの人は寝ていますし、周りは暗いので目立ちにくいです。
さらに盗むのにかかる時間も大体平均が出ています。
「5分」
これがおおよその作業時間だそうです。
つまりこの時間以上かかる場合は、人目を気にするため作業をやめて諦める事も増えるでしょう。
1番はバイクを盗む人がいなくなる事が1番ですけど、そんな事はないでしょう。
ですから、やはり自分でバイクを盗まれないように予防対策をしていないといけないわけです。
「そうは言っても何をすればいいんだ?」
と言う方もおられるでしょう。
実際に出来る事は何なのかまとめてみました。
1.まず盗難の手口を知る事
まず相手がどういった方法で盗んでいくのか、それを知ることは重要です。
窃盗犯はどんな道具を使ってくるのでしょう?
- クリッパー
- 単管パイプ
- 油圧カッター
- ユニック
- バーナ
大まかにこのような道具を使っているのが多いです。
1.クリッパー
クリッパーとは、ボルトや番線など様々なものを切ることが出来ます。
大きい物だとだいたい直経10mmのチェーンでも切ってしまいます。(焼き入れ無し)
ワイヤーなどはあっさり切られてしまいます。
2.単管パイプ
有名な動画ですがこちらを見て頂ければすぐわかると思います。
www.youtube.com
ハンドルロックをしていても、パイプを使ってあっさりハンドルロックを破壊しています。
3.油圧カッター
クリッパーより切断能力が高く、かなりのものをカットすることができます。
建設現場などで使う鉄筋などもこの油圧カッターが使われたりします。
これは1番バイク盗難でタチが悪いです。
今では簡単に持ち運びでき、なおかつ充電タイプも出ているからです。
どこでも簡単にチェーンなどをカット出来るそうです。
4.ユニック
正直この辺りになると、窃盗団や組織になってくるのかと思います。
彼らはこのクレーン付きのトラックを乗り付け、いかにも工事中かのように作業を始めバイクを盗んで行きます。
あまりにも堂々としているので、逆に怪しまれないようです。
5.バーナー
これも工事用などでよく使われるものです。
バーナーは大概のモノを焼き切ってしまいますので、これも要注意ですが、なかなか持っている人が居ないでしょうし、かなり目立つので、ユニックなどと一緒で、工事中に見せかけて使用していくと思われます。
大まかに盗難に使用される道具はこの辺りになりますね。
じゃあこの事を踏まえて対策をどのようにしていけばいいんでしょう?
2.盗難防止のために何ができる事。
盗む相手の道具について考えましたね。
じゃあ盗まれないために何ができるか?
盗む相手が嫌がる方法にしてやればいいんです。
盗む相手は“サッと”盗んでいきたいわけです。
時間がかかると目立ってしまいますから。
平均約5分と言われている作業時間を伸ばして時間をかけさせるために、じゃあ何ができるでしょう?
バイクカバー
まず簡単に出来る事は、バイクカバーなどで、バイクを覆ってあげる事でしょう。
どんなバイクがあるのか、すぐにはわかりませんから、盗む方がカバーをめくりに来なくては行けませんね。
盗む人は昼間から下見に来ています。
そこにバイクカバーが掛けてないバイクと掛けているバイクがあったらどっちが目立つでしょうか?
もちろんカバー無しの方が目立っちゃいますよね?
それでカバーで隠してしましょう。
そうすれば標的になりにくくなります。
さらにバイクカバーには、バイクを汚れや紫外線から守る効果もあるので、一石二鳥になりますね。
地球ロック
次に出来る事は、切断出来ないモノと連結することです。
地球ロックとか、アースロックとかって言われる事もあります。
この時に気をつけておきたいのは、カギやチェーンを出来るだけ浮かせてあげる事です。
そうすることによって、盗む人が力を入れにくくすることができます。
また、カギを壁側などのして作業スペースを狭くしてやりましょう。
そうすれば盗むための作業時間を長くさせることができます。
アラーム
最近ではアラーム付きのカギも販売されています。
これは振動を感知して、大音量でカギからアラーム音が出るものです。
大音量ですので、近所の人の目にも付きやすくなってしまって諦めるかもしれませんね!
そういった仕組みのモノを使う事も有効だと思います。
防犯カメラ
防犯カメラを実際に設置するのは現実的ではないかも知れません。
でも、先程も言ったように相手が嫌がればいいわけです。
何か悪いことをしていなくても、防犯カメラがあるって気づいたらなんか嫌な気分になりませんか?
ですから実際に録画できなくても、ダミーの防犯カメラや「防犯カメラ作動中」などのステッカーは抑止力になるでしょう。
防犯カメラが難しかったら、センサーライトのようなものでもいいかも知れません。
赤いLEDが点滅しているタイプもあって、夜には「何か録画しているのか?」と惑わすこともできます。
GPS
今防犯グッズで、注目されているのがGPSを使った防犯グッズです。
現在地から移動したらわかりますし、フレームなどに埋め込めるものもあり、最悪盗まれても追跡することができます。
セコムなど大手の企業も参入しています。
バイクを見守る|GPSによる防犯・セキュリティ・盗難対策に セコムのサービス【ココセコム】
まとめ
残念ながら、盗まれる時は何をしてても盗まれてしまいます。
中には、ガレージをこじ開けて盗んでいく悪人もいますから。
でも対策をしている場合としていない場合では、盗まれる可能性も変わることでしょう。
それでだいたいバイクの購入額のの10分の1の金額を盗難予防にかけるといいと言われています。
せっかくローンを組んで、大事な愛車を買ったのに、ローンだけ残してバイクが無くなるなんて最悪ですよね?
今から出来るだけの対策をしていきましょう!
チェーンやアラーム、バイクカバーなどはたくさんの種類が発売されています。
よく選んで、対策を!